Cerussa Bell


 安全なる土地と安全のために犠牲になった土地。
度重なる争いと、それに伴う大規模で重度な汚染によりかつての国家は滅び、世界は再編成された。
全除染区域を掌握する政府は、資金援助と引き換えに安全な土地を与えた。
弱者は追い出され、安全を手に入れんとレジスタンスとなっていった。

※閲覧に際しては、反社会的描写、流血暴力表現、
その他主の特殊性癖による産物(両性、同性愛、異形化等)が含まれますので、ご注意ください


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世界設定

 度重なる戦争により、大地は酷く汚染され、人々は戦火、そして重度の汚染によって死に絶え、国家も力を失い滅びた。
そんな世界で、台頭してきた“政府”は、全汚染地区を掌握し、資金援助と引き換えに人々に安全なる土地を与える。
人々は、藁にも縋る思いで、また、まるで救世主が現れたかのように政府を盲信した。
――“願いを叶えしモノ”を生み出すべく、陰惨な実験が繰り返されていたことも知らずに。


【残存機関】
●政府
 国家が滅びた後に実権を握った組織。母体は国家主導の研究機関。高度な除染技術を有している。居住可能な土地を広げるために日々尽力し、政治活動等もかつての国家と同様に滞りなく行われている。 ・赤の研究所:所長はミスラ・サルバシオン。主に、ヒトと異種族の融合について研究を行っていた。
数年前、狂化実験の被験体であったVにより、壊滅。所長であるミスラを始め、研究員のほとんどを失ってしまい再起不能となり閉鎖された。
しかし、ミスラの精鋭「ルージュ・シメール(赤のキメラ部隊)」は今もなお、生きているとされている。
・白の研究所:所長はイサワ・ノーランド。主にヒトのCerussa化について研究を行っている。
『願いを叶えしモノ』計画の中心機関であるが、大半は謎に包まれている。
政府に売られたCerussaの墓場とも呼ばれているが、真相は不明。
●ノーランド記念研究所:Cerussaに関する研究の第一人者であったノーランド博士にちなんで設立された研究機関。その構成員の多くはCerussaである。
汚染地区で生き残ることに特化した技術を数多く有する他、Cerussa化についての知識も有していると噂され、政府に狙われている。

【汚染について】
 主に前時代の戦争で使用された大量破壊兵器による汚染。その使用頻度は、核兵器が最も多く、次いで化学兵器、生物兵器と続く。
その影響で、除染地区外のヒトの平均寿命は30年未満である。主な死因は餓死、戦死。流産、死産も多い。各種奇形、障害を有して生まれる者も多い。
対して政府の管轄している土地の住人の平均寿命は60年以上と、重度の汚染に晒される前の水準をなんとか維持している。

【種族】
●ヒト:ただのヒト。大規模な汚染に晒された後でもしぶとく生き残っている。政府を構成しているのもヒトである。
Cerussaになりたいと願う者は多いものの、それと同時に、Cerussa化の被検体という認識から、Cerussaを蔑視したり、所有物にしようと目論んでいる者も多い。
もちろん頭数は多いので多種多様ではあるが。まともな価値観を有している者はちゃんと存在する……筈。
●Cerussa:通称「願いを叶えしモノ」。汚染、特に核兵器による汚染に対抗するべく生まれ出たと考えられる生命体。 大抵の動物は鉄を核にした鉄ポルフィリン錯体によって赤血球を構成するが、Cerussaは鉛を核にした鉛ポルフィリン錯体を核にした赤血球を有す。
この他に、通常よりも高いDNA再生能力を有していたり、極めて有能な免疫能を有していたりするが、血中の鉛に対する防御能が不十分であり、その多くが慢性的かつ重度な鉛中毒に罹っている。
キレート剤により、中毒症状が軽減するものの、量を誤ると死に至る。身体能力は通常のヒトより劣り、貧弱そして虚弱である。その体質の為か、長くて30年しか生きられない。
また、Cerussaはあくまで特異体質という扱いではあるが、ヒトとCerussaではDNAに大きな隔たりが生じている為、通常では両者の間に受精は成立しない。

用語集

【汚染】
 主に前時代の戦争で使用された大量破壊兵器による汚染。その使用頻度は、核兵器が最も多く、次いで化学兵器、生物兵器と続く。
その影響で、除染地区外のヒトの平均寿命は30年未満である。主な死因は餓死、戦死。流産、死産も多い。各種奇形、障害を有して生まれる者も多い。
対して政府の管轄している土地の住人の平均寿命は60年以上と、重度の汚染に晒される前の水準をなんとか維持している。

【残存機関】
政府:国家が滅びた後に実権を握った組織。母体は国家主導の研究機関。高度な除染技術を有している。居住可能な土地を広げるために日々尽力し、政治活動等もかつての国家と同様に滞りなく行われている。

ノーランド記念研究所:Cerussaに関する研究の第一人者であったノーランド博士にちなんで設立された研究機関。その構成員の多くはCerussaである。
汚染地区で生き残ることに特化した技術を数多く有する他、Cerussa化についての知識も有していると噂され、政府に狙われている。

【願いを叶えし者】
核搭載生体兵器開発計画。
資金を募る際には徐染地域の領有権の譲渡と「全ての望みを我が手に!」との通告のみ。その全貌は身内にしか知られていない。

【~の鐘】
レジスタンス共通の地名。
いずれも要塞に囲まれた難攻不落の強徐染地域である。
国家に似ている。
いくつかの地域は財閥により支配されており,貧者が次々と追い出されている実情がある。


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