UnderMemory

UnderMemory
己の名より他は何もない少年スティレイブは牢獄の街メルクグで、
何一つ変わらぬ毎日を何度も何度も繰り返すだけの生活を送っていたが、ある日「今度こそはお前を救ってみせる」という青年ライケイルと出会う。
謎の吟遊詩人ライケイルに誘われ、旅立つスティレイブに待ち受けるのは、真実と希望か……あるいは、残酷な真実と絶望か。

第1章「赤銅の月」

UnderMemory

――お前は、お前を生きているか。
物心ついたころから夢を見ていた。
砂塵が舞う処刑台で処刑される夢を、ずっと見ていた。
出口のない街で、変わらぬ日々をただ意味もなく繰り返すだけの日々に少年はその心を腐らせていた。
そんなときに唐突に『吟遊詩人』だと名乗る異国の服を身に纏った青年が「今度こそお前を救って見せる」などとほざく。
見るからに不審人物だったのだが、ここから出られるならばとスティレイブはその手を取ることにしたのであった……。
0/1

登場人物

準備中

用語集

準備中

イラスト

inserted by FC2 system